「ドラゴンボールGT」をとりまく評価【ドラゴンボールZ・ドラゴンボールGT○秘総合図鑑☆】

TV版の完全オリジナルストーリーとして全64話が放送された
「ドラゴンボールGT」でしたが、
平均視聴率が14.6%、最高視聴率が初回の19.7%と、
前2作に比べるとその数字はふるわないようです。

これは、原作にないオリジナルを!
との製作側の思いが裏目に出て、
ストーリーが錯綜してしまったことや、
既存のキャラクターに手が加えられてしまったことが
いくつかの要因のうちに挙げられています。
また、原作者である鳥山明氏が主要キャラと一部の敵キャラ、
そして初期のプロット設定以外ノータッチであったことも、
「ドラゴンボールGT」の評価を下げる要因としては
大きいでしょう。
かつ、対象年齢の引き下げ、主題歌への不満
(単なるタイアップに過ぎず、ストーリーにそぐわない)など、
主に旧作に思い入れのあるファンにとって不満は大きいようです。

しかし、初期の「ドラゴンボール」を髣髴とさせる
冒険ファンタジーとしての楽しさ、
やんちゃで行動的、そしてなんともかわいらしい
子供悟空やパンのキャラクターなど、
「ドラゴンボールGT」ならではの魅力が存在することも確か。
「ドラゴンボールGT」のDVD-BOXが、他2作に比べて
(価格設定が安価なせいもあるようですが)
売り上げ好調なことも、
その魅力の裏づけとなるでしょう。

TVシリーズの新たな挑戦、もうひとつの
「ドラゴンボール伝説」である「ドラゴンボールGT」
小さいお子さんからかつて少年だったお父さんまで、
家族みんなで楽しめる作品であることは間違いないでしょう。

「ドラゴンボールGT」の音楽〜人気ミュージシャンとのコラボレーション【ドラゴンボールZ・ドラゴンボールGT○秘総合図鑑☆】

「ドラゴンボールGT」の音楽、
特にオープニング・エンディングテーマは、
当時人気を集めていたミュージシャンを次々と起用するなど、
今見ても豪華なラインナップとなっています。

ざっと並べてみますと、

【オープニングテーマ】

1.「DAN DAN 心魅かれてく」
(作詞・坂井泉水、作曲・織田哲郎、編曲・葉山たけし、
歌・FIELD OF VIEW)

【エンディングテーマ】

1.(1話〜26話)「ひとりじゃない」
(作詞・池森秀一、作曲・織田哲郎、編曲・古井弘人、歌・DEEN)
2.(27話〜41話)「Don't you see!」
(作詞・坂井泉水、作曲・栗林誠一郎、編曲・葉山たけし、歌・ZARD)
3.(42話〜50話)「Blue Velbet」
(作詞・愛絵理、作曲・編曲・はたけ、歌・工藤静香)
4.(51話〜64話)「錆付いたマシンガンで今を撃ち抜こう」
(作詞・作曲・小松未歩、編曲・池田大介、歌・WANDS)

こうして、作詞・作曲者やアーティストを並べてみると、
「ドラゴンボールGT」がいかに、
音楽面でも話題性を持っていたか、今でも想像がつきますね。
当時のヒットメーカーを次々と起用したテーマ曲作りは、
CDを作る側からの「タイアップ効果」への
要求もあり、現在のTVアニメと音楽の関係性をを考える上でも
先鞭となっていたことが伺えます。

「ドラゴンボールGT」のキャラクターたち【ドラゴンボールZ・ドラゴンボールGT○秘総合図鑑☆】

「ドラゴンボールGT」では、
原作を離れ一人歩きを始めたキャラクターたちの造形が、
多々意見はあるものの、魅力の一つとなっているように
思われます。
以下、ざっと「ドラゴンボールGT」の登場人物たちを
整理してみましょう。

*孫悟空(声・野沢雅子)* 

第1話で子供の姿になったため思うように戦えないが、
超サイヤ人になり、本来の戦闘力を取り戻す。
さらに「ドラゴンボールGT」中では
新形体「超サイヤ人4」に。

*パン(声・皆口裕子)*

ロングヘアーも魅力的な、悟空の孫である10歳の少女。
「ドラゴンボールGT」のメインヒロイン。
おてんばで好奇心旺盛、
時には悟空たちをもしのぐ行動力でストーリーを引っ張る。

*トランクス(声・草尾毅)*

青年として登場。悟空、パンの保護者的役割。

*べジータ(声・堀川亮)*

「ベビー編」では、ベビーに寄生され再び敵となるも、
「邪悪龍編」では超サイヤ人4に変身、
悟空とフュージョン。

このほかにも、「ドラゴンボールGT」には、
マシンミュータントのギル、宇宙一の科学者ドクター・ミュー、
ベビー、超17号など、
オリジナルキャラクターが数多く登場します。

原作を超える「ドラゴンボールGT」ならではの特色を、
との意気込みが、このあたりにも感じられます。

「ドラゴンボールGT」の作品世界【ドラゴンボールZ・ドラゴンボールGT○秘総合図鑑☆】

「ドラゴンボールGT」は、1996年2月から1997年11月まで、
全64話と番外編1話が放送されました。

「ドラゴンボールGT」のストーリーは、6つのパートに大別されます。

【1】「究極のドラゴンボール編」

「ドラゴンボールGT」世界への導入部となる1話〜26話。
世界征服をたくらむピラフが、
「究極のドラゴンボール」を使ってしまったため、
神龍の勘違いで子供の姿にされてしまった孫悟空は、
孫娘のパンと、トランクスとともに
ドラゴンボールを集めるため宇宙へ。

【2】「ベビー編」

27話〜40話。
地球に戻った悟空たちが迎えた新たな危機。
かつてサイヤ人に滅ぼされたツフル人の生き残り、
ベビーが地球を襲い、サイヤ人への復讐を企てる。
迎え撃つ悟空は「ドラゴンボールGT」中の
究極体・サイヤ人4に変身。
ベビーを倒すが地球爆発の危機が迫る……。

【3】「天下一武道会」

41話。ピッコロのおかげで地球は救われる。
そこで、久しぶりに「天下一武道会」が
開催されることに……
「ドラゴンボールGT」の中でも、平和な一話です。

【4】「超17号編」

42話〜47話。地獄の底で手を組んだ地球一の科学者、
そして宇宙一の科学者。
二人は、人造人間17号を使い、悟空に復讐を企む……。

【5】「邪悪龍編」

48話〜64話。ドラゴンボールが持つマイナスのエネルギー。
そこから生まれた7匹の邪悪龍を倒すため、
悟空たちは最後の戦いへと立ち向かう。

この他、外伝として41話と42話の間に
「悟空外伝!勇気の証は四星球(スーシンチュウ)」が
挿まれています。

「ドラゴンボール」のアナザーストーリーとして、
さまざまな縛りや批判を受けながらも、
「ドラゴンボールGT」は、アニメ独自のオリジナリティーを
最後まで追い求め続けてきたわけです。

もう一つの「ドラゴンボール」〜「ドラゴンボールGT」【ドラゴンボールZ・ドラゴンボールGT○秘総合図鑑☆】

初代「ドラゴンボール」と、
それを受け継ぐ「ドラゴンボールZ」終了後、
アニメ版「ドラゴンボール」の完全オリジナル作品として、
「ドラゴンボールGT」は、
1996年2月から1997年11月まで、
フジテレビ系で放映されました。

「ドラゴンボールGT」の舞台となるのは、
「ドラゴンボールZ」終了後から5年後の世界。
初期の「ドラゴンボール」のストーリーを踏襲した
冒険譚となっています。
アニメーション作品としてのオリジナリティーを
追求しようとしたあまり、
ストーリーがいささか迷走気味であったり、
原作オリジナルのキャラクターの性格が
改変されていたりと、
旧作「ドラゴンボール」ファンからの批判も聞かれる
「ドラゴンボールGT」ですが、対象年齢をより低く設定し、
孫悟空を子供の姿にして復活させたり、
「ドラゴンボールGT」のメインヒロインとなる
パンの魅力的なキャラクター設定などで、
新たなファン層を取り込みました。

その人気ぶりは、2005年に発売されたDVD-BOXの売り上げが、
前作・前々作を抑え、
シリーズ最大の売り上げを記録したことにも現れています。

幼い子供たちを中心に、その人気を維持し続けてきた
「ドラゴンボールGT」
人気ソフトの「生き残り戦略」のモデルケースとしても、
その魅力については興味深いところです。

「ドラゴンボールZ」秘密のヒミツ(2)【ドラゴンボールZ・ドラゴンボールGT○秘総合図鑑☆】

7年間もの長きに渡って、当時の子供たちを魅了し、
関連グッズの売り上げ記録をも塗り替えてきた
「ドラゴンボールZ」
長期の放映を続けるためには、
原作に描かれているエピソードだけでは追いつかず、
放映引き伸ばしのため、さまざまな策が取られました。
この背景には、冒険譚を主軸にしていた
初代「ドラゴンボール」に対し、
「ドラゴンボールZ」は、
壮絶なバトルストーリーがメインの展開であったため、
オリジナルの展開を挿入しづらかったことがあげられるようです。

それでも、「ドラゴンボールZ」ならではの
オリジナルエピソードや、
オリジナルのキャラ・設定などによる補完が行われ、
後期にはスポーツ中継などを挟んで番組を中止し、
更なる引き延ばしを図っていたとのこと。

こうした状況の中で、作画の荒れや原作との矛盾が生じ、
視聴率が徐々に低下していく要因ともなりましたが、
最終話の放映では21.5%の視聴率をマーク、
「ドラゴンボールZ」人気の健在ぶりを示しました。

当時、「ドラゴンボールZ」を夢中で見ていた少年たちが、
大人になり、そろそろ父親になろうとしています。
いまや親子二代で「ドラゴンボールZ」を、
TVで、DVDで、あるいはゲームやキャラクターグッズなどで、
ともに楽しむ時代がやってきているのです。

さあ、貴方も息子さんと「親子でフュージョン!」
楽しんでみませんか。

「ドラゴンボールZ」秘密のヒミツ(1)【ドラゴンボールZ・ドラゴンボールGT○秘総合図鑑☆】

1989年の放映から、すでに18年もの時を越え、
未だその人気は衰えない「ドラゴンボールZ」
しかし、その裏側には、長期にわたり人気を博した
シリーズならではの悲喜こもごもがあったようです。

「ドラゴンボールZ」のタイトルは、
原作者である鳥山明氏本人により名づけられていますが、
これは「ドラゴンボール」シリーズを
早く終了させたいためにアルファベット最後の文字「Z」を
タイトルに使用したとのこと。
また、「フリーザ編」で展開が原作に
完全に追いついてしまったため、
スタッフが鳥山氏から「まだペン入れすら済ませていない
下書き原稿を送ってもらい作画していた」
などのエピソードも残っているのだそうです。

もともとは原作者のものである漫画が、
アニメ化やメディアミックスの戦略に乗り、
人気を得ていくに従い、
次第にその手から離れ一人歩きしていくことは、ある意味
人気漫画の宿命とも言えそうです。
そういえば「ドラゴンボールZ」人気が絶頂だった頃、
「鳥山氏が居住地に納めている住民税だけで
名古屋にオリンピックを誘致できる額だ」だの、
「引越しを検討すると役場から住民課の人間が飛んでくる
(税収が格段に落ちるので)」だのといった噂も、
まことしやかに流れていたのを思い出します。

原作者、アニメスタッフと、
関わった人々がまさに魂を削って作り上げた作品だからこそ、
その熱い思いが深く込められた「ドラゴンボールZ」には、
今も多くのファンを惹き付ける魅力が
生き続けているのでしょう。

メディアミックス、そして世界展開へ……「ドラゴンボールZ」【ドラゴンボールZ・ドラゴンボールGT○秘総合図鑑☆】

「ドラゴンボールZ」は、TV放映のみならず、
数々のメディアに移植され、
またその人気は、日本国内のみならず
世界中に広がっていきました。

世界40カ国以上で放映された「ドラゴンボールZ」は、
各国で高視聴率を記録。
世界的にも、絶大な人気を博しました。
さらに「ドラゴンボールZ」の作品世界は、
メディアミックスの世界をも席巻しました。
ゲームでは、実に30種近くのソフトが発売され、
ゲーム機が進化するたびに移植を繰り返し、
現在も大人気コンテンツのひとつとなっています。
また、トレーディングカード、食玩、
DVDなども続々とシリーズ化され、
「ドラゴンボールZ」はある種ブランドとして
一人歩きを始めているといっても過言ではありません。

2003年には、全話とTVスペシャル2話を収録した
DVD-BOXが発売されました。
2006年には、各話を5〜6ずつ収録した単品DVDも発売。
さらに、BSフジや地上波、CS各チャンネルでも
繰り返し再放送されています。
主題歌や挿入歌の数も膨大で、
日本コロムビアからヒット曲集が20枚発売され、
7年間に作られた歌は200曲にも上りました。

激しいバトル、その中で成長を続けていく
キャラクターたちと同化するかのように、
「ドラゴンボールZ」の世界は、未だ進化を続けているのです。

「ドラゴンボールZ」の作品世界【ドラゴンボールZ・ドラゴンボールGT○秘総合図鑑☆】

「ドラゴンボールZ」は、前作シリーズの
「サイヤ人編」から最終話までのアニメ化にあたり、
前作のタイトルを変更し、新番組として制作されました。
7年間にわたる「ドラゴンボールZ」の作品世界は、
6つのストーリーに大別されます。

1.サイヤ人編
2.フリーザ編
3.魔凶星(ガーリックJr.)編
4.人造人間(セル)編
5.あの世一武道会編
6.魔人ブウ編

このうち、「3.魔凶星(ガーリックJr.)編」
「5.あの世一武道会編」は、アニメオリジナルの
ストーリーです。

また、TV版スペシャルとして、

「たったひとりの最終決戦」
「絶望への反抗」

の2本が放映されています。

思わぬ大人気を博した前作シリーズを引き継ぐにあたり、
「ドラゴンボールZ」
原作シリーズの展開に追いついてしまったため、
随所にアニメオリジナルのエピソードを
挿入しています。これらについては、
原作ファンからの批判も少なくないものの、
あくまでアニメーション作品としての
「ドラゴンボールZ」独自の世界観を勝ち取り、
前作に続く人気シリーズとして、子供たちを魅了し続けました。

「ドラゴンボールZ」少年たちを虜にした鳥山ワールド【ドラゴンボールZ・ドラゴンボールGT○秘総合図鑑☆】

現在、20代前半から後半にかけての若い男性の、
子供時代の思い出に、
「ドラゴンボールZ」は色濃くその影響を残しています。
気の置けない仲間が集まった飲み会やコンパ、
懐かしい昔馴染みが集まった席で、
女子そっちのけで「ドラゴンボールZ」の話題で
盛り上がってしまった……。
そんな方も少なくないのではないでしょうか。
あの頃少年だった男性の皆さんは言うに及ばず、
ケーブルテレビやCS放送の普及で、
現在進行形の少年たちにも絶大な人気を誇る
「ドラゴンボールZ」
その人気の秘密は、どこにあるのでしょうか。

ご存知のとおり、「ドラゴンボールZ」は、
アニメ「ドラゴンボール」の続編として、
1989年4月から1996年1月まで、実に7年間にわたり、
フジテレビ系で、全291話とスペシャルが2話放映されました。
伝説の秘宝「ドラゴンボール」をめぐる冒険ストーリーが
メインだった初代「ドラゴンボール」に対し、
壮絶なバトルシーンが前面に押し出された「ドラゴンボールZ」
シリーズ中最高の盛り上がりを見せた「サイヤ人編」を含む
「ドラゴンボールZ」は、
最高視聴率27.5%を記録するほどの大人気作品となったのです。

「Dr.スランプ」で大ブレイクした原作者である鳥山明の、
キャラデザインや設定の妙。
どこまでも強く、逞しくありながら、
ちょっとエッチだったり、
どこか憎めないかわいらしさがあったりと、
全てのキャラクターが人間くさくも生き生きと
描かれています。
さらに、宇宙をも股にかけた壮大な世界観。
神様までをも味方につけてしまう
スケールの大きさも、また魅力的です。

未だ衰えない「ドラゴンボールZ」の人気の秘密は、
そのキャラクターと世界観の
魅力にあるのではないかと思います。
いつの時代も、少年は「強さ」と「勇気」に憧れるもの。
次々に必殺技を編み出し、地球を脅かす存在と勇敢に戦い、
主人公が倒れても、その魂がその子に、
あるいは孫に脈々と受け継がれていく……。
「ドラゴンボールZ」の精神は、当時少年だった人々に、
また、今を生きる子供たちの心にも、
しっかりと息づいているのではないでしょうか。

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